メッキ加工を東京で請け負うにあたってその処理工程で目指す目的について解説します

メッキは、製品に光沢を与えて綺麗に光るため、高級感を増すために処理を施す印象がありますが、それ以外にも、金属特有の錆や腐食などを予防する機能も果たしています。錆や腐食に強い素材としては、鉄×クロムの合金であるステンレスが有名ですが、生産している製品の種類によっては、ステンレスでは加工の勝手が異なったり、原価が高くなったりするなどの支障が出ることもあります。

その場合には、製品自体の素材は変えず、錆や腐食などを予防する金属表面処理を施すことで、手軽に製品の耐久性が向上させることができるため、素材そのものを高価なものに変えるよりも原価を安く抑えられる可能性がございます。さらに見た目も艶と光沢があり綺麗に輝くため、完成された製品を受け取られるお客様の満足度も高まることでしょう。このように、既存の製品に防食性を追加したい場合にも、メッキ処理でお応えが可能です。

メッキが誕生した本来の目的としては、金や銀でピカピカにコーティングして製品としての価値を向上させることでした。現代でもそのメッキ本来の目的は受け継がれてきており、さらに簡単には剥がれなくなる等、メッキ処理技術も日々進歩しています。子どもの頃、ロボットを新しく購入しても、何回も遊んでいるとメッキが徐々に剥がれてきてしまうことに、悩んでいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現代の子ども達は、このような悩みとは縁が薄いのかもしれません。自社工場でメッキ処理を受注しているのは自動車部品やスプリング、医療用測定器、音響機器部品、機械部品といったものであり、特に自動車部品であるワイパーアームやテールランプ、ライト枠、フロントグリル、ホイールは、外観的な綺麗さを追求する側面が大きいこともあるため、製品の審美性へのニーズに、高品質なメッキ処理で応えてまいります。

メッキ加工において最もニーズが高いのが、「機能付与」という特殊な性質の追加です。半自動回転亜鉛鍍金設備や全自動亜鉛鍍金設備などのメッキ処理で見た目を綺麗にするのはもはや当たり前であり、さらに製品の耐久性を高めたり機能性を向上させたりということが、主流なのです。例えば、自社では受注していませんが、パソコン部品のRAMメモリは、あの小さな基板内に3種類もの機能メッキ処理が施されています。

接点に金メッキを施せば電気特性が付与され、ICチップが装着されている部分にはニッケルメッキを施してはんだ付けを容易にし、配線パターンを形成している部分には銅メッキが活用されているのです。このように、金属の特性に合わせて機能性を付与するため、電気亜鉛メッキや電気ニッケルメッキ、クロムメッキ、不動態化処理といったメッキ処理のご依頼を東京で受け付けております。